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zoom RSS 都響スペシャル「トスカ」

<<   作成日時 : 2008/07/22 23:31   >>

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マルコ・ボエーミ指揮、東京都交響楽団でプッチーニ作曲「トスカ」(抜粋上演)を聴いてきました。

目玉はカヴァラドッシ役にヴィンチェンツォ・ラ=スコーラ氏を迎えていること。その他のキャストは、トスカ役に若手ソプラノ歌手の並河寿美氏、スカルピア役に直野資氏、合唱は東京オペラシンガーズ、児童合唱は東京少年少女合唱隊。

都響はピットに入らず舞台上で演奏、歌手は「せり上げ」を1mくらい上げた状態の上での演奏、演技つき。合唱は基本的にPブロックで演技なし。

座席はサントリーホールLBブロックの上の方(A席;8,000円)。

で、感想なのだが、まずはトスカ役の並河氏の歌唱が素晴らしかった。トスカの厚めのフル・オーケストラの壁を軽く飛び越えて客席まで声が届いてきた。演技も秀逸で、葛藤の末スカルピアを刺殺するシーンは圧巻だった。
そして、スカルピア役の直野氏。役柄的には「極悪代官」といったところだが、直野氏のスカルピアはそういった「極悪」感はないものの、立派なワルと言った感じで、圧倒的な存在感を示していた。何年か前に同氏の歌う「デュルフレのレクイエム」のソロを聴いたことがあり、その時にはあまり芳しい印象は無かったのだが、今回は上記の通り認識を新たにした。
そして合唱の東京オペラシンガーズには、BKのK林氏が参加していたのだが、今回K林氏級の歌手が総勢50人出演し、第1幕の終盤の合唱の声の力は凄まじく、都響の壁を超えてホール全体を鳴らす勢いだった。あのように歌われたら、S友会にしろR友会にしろアマチュアの出る幕はないな…、と感じてしまうのに充分だった。

そして、ラ=スコーラ氏。事前に予習したのと比較して、かなりの不調であった。氏の音程が悪いのは元々そうなので仕方が無いとして、肝心の高音が出ない。アリアではB音はおろかA音もひっくり返るので、ノドに故障を抱えての出演か?、と思いたくなってしまう出来であった。そんな状態でも、なんとか歌い切ってしまうテクニックはさすがで、前出の高音は短く切り上げたり、「泣き」を入れても良い場面では、「泣き」を入れて、ひっくり返ったのではなく意図的に「泣き」を入れたように見せかけていた(バレバレではあったが)。また、前出の並河氏との二重唱部分では、並河氏の安定した歌唱力をうまく利用して乗り切っていたり、と調子が悪いなりに乗り切るための「本場のテクニック」を垣間見ることができたのは、ある意味収穫だった。K林氏から入った情報によると初日はブーイングが出たらしい。今回は一応温かい拍手に迎えられてはいたが。
第1幕前半部で、都響が「鳴らし過ぎてうるさい」と感じたが、実際は都響が鳴らし過ぎなことと、ラ=スコーラ氏の鳴らな過ぎ、の両方の要素があったのだろう。都響は歌手のサポートをしているという感じはあまりしなかったが、それでも指揮のボエーミ氏はかなりコントロールしてはいた。

ということで、チケット代を考えれば概ね「元は取れた」感はあるが、ラ=スコーラ氏の出来だけが残念であった。
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